市長総括の2日目の10月21日には、公明党議員団を代表し登壇し、令和3年度決算に係る諸課題について市長に質疑を行いました。取り上げた質疑内容は、
①行財政改革の見える化について、②京都駅東南部エリアのまちづくりの課題についてです。
行財政改革の見える化については、そもそも
見える化と
可視化との違いについて言及。
可視化が、目に見えないデータを見える状態にする手段のことをいう一方で、見える化は、そのデータを見た人の行動を促す役割があるという言葉の意味を確認する中で、市民との意識がズレているのは、京都市の説明が可視化にとどまっており、見える化までには至っていないのではないかという問題提起をしました。
さらに、
見える化には、
3つの点が重要であることを取り上げ、
「実態の見える化」「要因の見える化」「目標の見える化」を踏まえるべきであることを主張。
さいたま市は、市政推進の根幹に、「見える化」という視点を政策推進の重要視点としてとらえ、情報公開条例に「
見える化推進体制」を位置づけていることを紹介し、京都市も積極的に取り組むべきことを要請。さらに、東京都や横浜市、京都府で取り組まれている「
財政の見える化ダッシュボード」を導入すべきことも要請。
見える化ダッシュボードというのは、予算の使い方や、予算事業の内容を市民の興味、関心に応じて知りたい情報に素早くピンポイントで情報に行きつくツール。市民にとって市政がより身近になる新時代の見える化ツールであり導入を研究すべきことを訴えました。
また、質疑では、京都芸大の移転、文化庁の移転を踏まえまちづくりが進む、京都駅東南部エリアのまちづくりの課題について、山王学区だけでなく、陶化及び東和学区まで、広域的なまちづくりに着手すべきことを求めるとともに、この地域で市民が便利に安心して暮らせる都市機能を誘導できるよう求めました。