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2016年8月

2016年8月31日 (水)

健康寿命延伸都市・松本市

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上高地という自然を有する岳都、セイジ・オザワ松本フェスティバルや鈴木メソッドで有名な音楽の楽都、信州大学を有する学問の学都という三ガク都を市のコンセプトとする長野県松本市。その松本市が今、超高齢社会に挑戦すべく健康寿命延伸都市宣言を行い、市政のすべてに健康を政策コンセプトにおいた取組を進めており、全国から注目を浴びています。この度、その松本市の健康寿命の取組を調査するため訪問。現・菅谷昭松本市長は、信州大学の医師として活躍されていた方ですが、チェルノブイリ事故によるロシアな子どもたちの甲状腺がんを治療するため周囲の反対を押し切ってベラルーシにただ一人行き、日本医師が行う完璧なまでの手術技術をベラルーシの医師たちに教示し甲状腺がんの治療の第一人者である。この模様は以前NHKのプロジェクトXでも放映された。京都市でも医師出身であった田邊朋之市長時代に、健康都市構想を都市の理念に据えた取組を進めてきた経過があるが、松本市も同様に医師でもある市長が健康をキーワードに市政の舵取りを行っている。 通常、健康寿命延伸の取組といえば、保健福祉担当局等が担うのが通例であるが、松本市は、それだけではなく、全国ではじめてといわれる商工観光部に健康産業企業立地課という組織を整備し、企業・団体・市民・行政が一体となって取り組んでいるとのこと。松本ヘイス・ラボ松本ヘルスバレー構想も立ち上げ、企業が市民の健康寿命延伸のサポートをする仕組みを作っている。25年前に健康都市構想の政策研究のために宮崎県都城市に訪問したことがあったが、あの当時としては極めて斬新的な市長でウエルネス都市というキーワードを打ち出されていた。健康寿命延伸の取組は、政治家である首長の意識如何によって大きく変わることは間違いない。

2016年8月27日 (土)

蘇州市との民間交流

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西陣織物等とも商業交流を促進するため以前、京都市長と覚書を交わしたこともある中国の蘇州市は、絹織物をはじめ伝統産業が息づく都市です。 8月27日に急遽、蘇州市のXu Mei Jian副市長をはじめ人民政府の職員ら一行が、日中友好の民間団体の方々とともに京都市を訪問。昨年、京都市会副議長として蘇州市へ民間交流促進のため親書をお渡しした経過もあり、蘇州市からの皆さんをみやこメッセふれあい館で歓迎しました。館内ではちょうど伝統産業の匠の技の実演をされている最中で、京象嵌京ろうそくの実演と説明を聴かれました。 京都市の歴史と伝統ある工芸が展示されているふれあい館では、蘇州市でも工芸センターを整備される関係から、副市長さんも真剣に説明を聴かれていました。 緊張する日中関係ではありますが、民間レベル大衆レベルの交流対話を進めていくことが重要です。

2016年8月24日 (水)

教育福祉委員会(8月24日)

京都市会の定例の教育福祉常任委員会が8月24日に開会されました。委員会では、教育委員会から、①京北地域における小中一貫教育校に向けた検討協議会の進捗状況、②洛陽工業高校の跡地(京都市南区)に予定されている新しい普通科系高校の創設に関する基本方針を踏まえた「新普通科系高校創設に関する中間まとめ」についての市民意見募集の結果、について報告があり、質疑を行いました。
小中一貫教育校の場合、給食制度、通学距離等、様々な課題が議論になるが、学年の区切りも議論のひとつである。京都市教育委員会では、小学校と中学校の施設一体型の場合、4年・3年・2年の「4・3・2型」となっており、施設併用型の場合、5年・4年の「5・4型」を取っています。学年に区切りによって教育的効果の差異があるどうかの議論がある。一貫校でない場合には、今日まで6年・3年の「6・3型」となっており、公教育と教育の機会均等の視点から子ども達の教育システムに差異があることは好ましくない。試行錯誤をしながらの取組ではあるが、早期の改善が課題ともなる。
また、「新しい普通科系高校」については、現在南区にある塔南高校が移転することになりますが、その塔南高校が洛陽工業高校跡地に移転する中で、全国をリードする新しい高校として生まれ変わることを目指していることからこの名称を使用されている。

また、保健福祉局から、①年金生活者等支援臨時福祉給付金(高齢者向け給付金)支給事務における支給判定の誤り、②児童相談所業務評価制度の創設、③「生きがいづくり支援施設等の今後の基本的なあり方について」に関する市民意見募集、④「健康長寿のまち・京都 いきいきポイント」事業の開始及び「健康長寿のまち・京都」ポータブルサイトの開設、について報告があり質疑を行いました。
生きがいづくり支援施設等の今後のあり方については、平成29年4月よりスタートする「介護予防・日常生活支援総合事業」を踏まえ、従来取り組まれてきた既存の施設との整合を図るため、高齢者の居場所と同じ通いの場である「老人クラブハウス」や、「老人いこいの家」は、「健康長寿サロン(仮称)」に統合する方向性で、老人福祉センターの今後の方向性についても議論がされていくことになる。
因みに、高齢者の居場所は、現在257か所が設置されており、1回平均12人、年間延べ15万人余りの高齢者が利用されている。老人クラブハウスは、98か所が設置されており、1回平均10人、年間延べ17万人余りの高齢者が利用されている。老人いこいの家は、5か所設置されており、1回平均17人、年間延べ2万人余りの高齢者が利用されている。老人福祉センターは、17か所が設置されており、一日平均121人、年間延べ60万人余りの高齢者が利用されている。
私は、「いきいきポイント手帳」事業について、手帳の印刷及び配布冊数、全世代への啓発、プレゼントの仕組みについて、応募投函のシステム等、今後の課題について質疑を行いました。

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