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2011年8月

2011年8月31日 (水)

まみずピア(海水淡水化センター)を調査

まみずピア 8月25日交通水道消防委員会の他都市調査では、福岡市福岡地区における海水淡水化センターを調査しました。福岡市は以前に市全体で断水期間が一年間も続く市民生活にとって大きな経験をしている都市です。そのような思いからいざという時にも生命の水を安定的に確保する観点から、海水を真水にするセンターを設置。実際に、濃縮塩水を浸透圧の原理を利用して真水に転換し、福岡市民の水道水として供給されています。全体の4割程度が海水を淡水化した水です。したがって水道料金も高くなっていますが、市民の苦い経験から高い水であることから大切に使われるような気がします。

2011年8月29日 (月)

人と防災未来センター調査(神戸市)

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8月24日に、京都市議会交通水道消防常任委員会で神戸市にある人と防災未来センターを調査してまいりました。17年前の阪神淡路大震災を受け、未来に防災の火を継承していく目的で開設されたのが同センター。阪神淡路大地震の映像体験は、本当に恐怖を感じました。1階展示場にはこの度の3.11東日本大震災の被災状況のパネル展示もありましたが、特に、津波の高さがどれくらいかを示すゲージが展示されていましたが、15メートルの津波の高さは私の想像をはるかに超えるものでした。被災された方々は、実際の津波の高さは、恐怖とともに襲ってくるため更に巨大な津波として痛感されたのではないかと被災された皆様のご冥福をお祈りした次第です。防災から減災への改革が求められます。

2011年8月23日 (火)

ICT時代の民主主義

21世紀を迎えるミレニアムの時、パソコンの2000年問題が大きな話題になったことは記憶に新しい。ウインドウズ95の登場とともに、それ以前のパソコンの処理能力の向上は、専門家やワープロ等を使用してきた人々だけでなく、多くの市民にまで広がってきた。国でもIT立国やIT革命として、情報通信技術によるバラ色を提示したが、ITバブルと言われるように、その夢はいち早く崩れ、その反動として「何のためのIT」なのかが問われ、コミュニケーションとしてのIT即ち、ICT(Information Communication Tecnorogy)ということが盛んに言われてきた。しかし現在においても、ICTはなかなか定着していないと実感することに多く出会う。ipadや、iphoneなどが新しくデビューして今やICTを圧巻している感があるが、実際に活用する場面では、余りにも多いアプリや機能で使う側の人間がオーバーヒートしているのが実態ではないか。IT機器を使っているのではなく、IT機器に人間が使われているというテーマは、映画ではなく現実である。一番注意を要するのはITがバーチャル社会をつくり上げていく要素を限りなく内包していることだ。

IT時代からICTへの転換の途上ではあるが、本当の意味でのICTを活用した社会を創出するためにも政治家は、ICT時代における民主主義のあり方について研究思索を怠ってはならないと痛感している。未来学者のアルビン・トフラーが1980年代に世に問うた「第三の波の政治」では、情報革命が起こす政治の有り様として「少数意見の尊重」「決定権の分散」「半間接民主主義」という3つの視点を論じている。21世紀に入り、政治離れの促進は、時代動向を把握できていない政治の怠慢である。住民投票等が盛んに各地で実施される動きには、間接民主主義である議員政治家に任せておけないという住民の反乱であるとも言えるが、情報革命時代では時代の動向と受け止めるべきである。特に半間接民主主義の考え方は地方議会でもあまり議論されていないが、今後一層注視しなければならないものだと思っている。

トフラーの理論以降、次の政治の方向性については、特に目新しい提起がされず、不透明のまま混沌とした時代に突入しているのが実情だ。ICT時代における民主主義のあり方の研究には、つまりは政治家自身がITをコミュニケーションツールとして最大限に活用する中で、その課題を実感する以外に活路は開けないのでは・・・。

 

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