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2007年6月

2007年6月20日 (水)

放課後まなび教室

Phm04_0714 厚生労働省と文部科学省が策定した「放課後子どもプラン」に基づき、子ども達の自主的な「学びの場」と安心・安全な居場所のづくりのため、京都市では19年度から「放課後まなび教室」を179校区中まず50校区において実施することになりました。昨年度から児童館を運営されておられる方々から、現在まで取り組んできた京都市の実績を尊重し、子どもの放課後におけるサポート事業については「一定の棲み分け」をするように要望があったことを受け、議会としてもその趣旨の請願を採択し、本年度の教育委員会の事業化となったのです。

ちなみに北区(鳳徳・紫竹・鷹峯・楽只)、上京区(西陣中央・正親)、左京区(八瀬・大原・第四錦林・養正・養徳・下鴨・修学院)、中京区(朱雀第八)、東山区(今熊野)、山科区(西野・勧修・百々)、下京区(西大路)、南区(陶化・山王・吉祥院・上鳥羽・大藪)、右京区(嵯峨・常磐野・嵯峨野・御室・宇多野・花園・太秦・南太秦・安井・西京極・西京極西)、西京区(川岡・竹の里・福西)、伏見区(藤ノ森・砂川・竹田・春日野・醍醐西・北醍醐・伏見板橋・下鳥羽・納所・向島藤ノ木・向島・二の丸北)。以上の50校区です。

当該学校に在学する4年生~6年生で登録制になっています。費用は一人500円原則週5日で午後6時まで。学校の図書館や余裕教室などを使用します。地域と学校の連携でつくる実行委員会に事業を委託し推進します。

学力低下対策だけでなく、創造性を育む「心の指数」をアップさせるための取組を求めたいと思います。

2007年6月11日 (月)

政治家の品格(指導者の条件)

Phm04_0620 藤原正彦氏が2005年頃に「国家の品格」を出版したが、それ以降それに反論する論調の書籍も出てきている。そんな折、6月9日の読売新聞に特別編集委員の橋本五郎氏の「五郎ワールド」コーナーに「政治家の品格を考える」と題したコラムが掲載されたが、非常に興味深く読んだ。

台湾の台北市長の李登輝さんが、後藤新平生誕150周年を記念して藤原書店が創設した「後藤新平賞」の第1回受賞者に決定し、受賞講演で示唆に富んだ講演をされたことを話題に、今の政治家のあるべき姿を提起されている。

橋本五郎氏はコラムの中で、ダンテの『神曲』を学ぶことの重要性を学者の論を通し訴え、「なぜ神曲を学ぶのか。それはクラシック(古典)に学ぶことを意味するとともに、ヒューマニズムを体得することに他ならないというものである。クラシックとは、ラテン語のクラシクスに由来し、クラシクスは艦隊を意味するクラシスから派生した形容詞だ。クラシスはローマの危機に際し、国家のために艦隊を寄付することのできる富裕で国家に役立つ人のことだった」と記している。またそれを人間に移し変え「人間が人生の危機に直面した時、精神の力を与える書物や作品をクラシクスと呼ぶようになった」とも記している。ここに政治家の品格の理念が示されている。ノーブレスオブリージュの考え方に通じるものである。

李登輝さんは受賞講演で、5つの指導者の条件を示した。第一に信仰を持っていなければならない。第二に権力はいつでも放棄できるように自制し、必要のない時は人民に返すべきである。第三に公私の別をはっきりさせなければならない。第四に誰もが嫌がる仕事を率先してやらなければならない。そして第五にカリスマを求めてはいけない。真心をもって正直に取り組まなくてはいけない。

そして李登輝さんが司馬遼太郎氏に語った言葉が印象的である。「権力を自分にひきよせるのではなく、まして自分が権力を客観化し、権力から役に立つものだけをひきだせばいい」と。

わが国の現在の政治状況を見るにつけ、「国家ありて人なし」ということを痛感する一人である。「美しい国」など「国家の品格」を求め議論することよりも、まず「政治家の品格」を謙虚に学ばなければならない。

カーブミラー(2基)設置(トピック60号)

Topic601久世中久世町4丁目の向日町駅へ向かう地下道に通じる道路の交差部で、以前から見通しが悪 く自動車の衝突事故が頻繁に起こっていました。「危険防止のためカーブミラーの設置を」との声が寄せられ、さっそく現地調査の上、両面通行が見通せるカーブミラーを2基設置できました。(2003.5)

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